》クリエイターズコメント
演出:ウォーリー木下
どうやってバレーボールの試合を再現するんですか?と聞かれるが、当たり前だけど試合をそのまま再現するなら実際に本物の試合を見に行った方がよい訳で、どうやって漫画の「ハイキュー!!」の世界を舞台表現として再構築するか、に主眼は置かれなければいけない。「ハイキュー!!」のスピリットを受け継いで、舞台でしか表現できない方法で、観客のみなさんをコートの中に連れて行きます。そう、「ハイキュー!!」のすばらしいところはすべてコートの中で起こるということ。僕たちはバレーの試合と人間ドラマを同時に体験します。そういう意味では新しいアトラクションに乗ってもらうような感覚の舞台になるのではないでしょうか。そのための映像演出や新しいギミックを楽しみにしていてください。このライド(乗り物)にあえて名前を付けるとすればそれは「青春」です。誰もが一度は乗ったことがあるあのスピードの世界にぜひ飛び込みにきてください。お待ちしています。
■Profile
劇作家・演出家。神戸大学在学中に演劇活動を始め、現在は「sunday」の代表として全ての作品の作・演出を担当。関西で高い注目と動員を誇る。外部公演も数多く手がけ、役者の身体性に音楽と映像とを融合させた演出を特徴としている。また、ノンバーバルパフォーマンス集団「THE
ORIGINAL TEMPO」のプロデュースにおいてはエジンバラ演劇祭にて五つ星を獲得するなど、海外で高い評価を得る。10カ国以上の国際フェスティバルに招聘され、演出家として韓国およびスロヴェニアでの国際共同製作も行う。現在は短編演劇の祭典「PLAY
PARK」や「多摩1キロフェス」を立ち上げるなど、様々な演劇祭のフェスティバルディレクターも務めており、「東京パフォーマンスドール」の公演やLIVE演出、東京ワンピースタワー内LIVE
ATTRACTIONの演出も手がけるなど、さらに活動の幅を広げている。
脚本:中屋敷法仁
脚本を担当します中屋敷法仁です。
「ハイキュ―!!」の魅力のひとつに「言葉」のエネルギーがあると考えています。登場人物たちが胸に抱いた強い想いや切なる願い…それらは全て「言葉」となり、彼ら自身の魂を揺さぶります。どの「言葉」も、エネルギッシュで、シャープで、たまにポエミーで、心にズシンと響くものばかりです。「ハイキュー!!」のもつ「言葉」のエネルギー。それを体感してもらえるような舞台脚本を創り出したいです。
何度読み返しても手に汗握る、スリリングなストーリー。まるでコートの中に立っているような感覚にさせてくれる、躍動感あふれるシーンの数々。珠玉の言葉たちと、そこから湧き上がるチームメイトたちの“絆”…。「ハイキュー!!」の持つ、ありとあらゆる魅力を、あます事なくお伝えしたいです。
ハイパープロジェクション演劇「ハイキュー!!」、ぜひ劇場で感じてください!!
■Profile
青森県出身。高校在学中に発表した『贋作マクベス』にて、第49回全国高等学校演劇大会・最優秀創作脚本賞を受賞。 青山学院大学在学中に「柿喰う客」を旗揚げ、06年に劇団化。旗揚げ以降、全ての作品の作・演出を手掛ける。
劇団公演では本公演の他に”こどもと観る演劇プロジェクト”や女優のみによるシェイクスピアの上演企画“女体シェイクスピア”なども手掛ける一方、 近年では、外部プロデュース作品も多数演出。劇団公演以外の主な作品に「ロマンス2015」「フランダースの負け犬」、「赤鬼」、「チョンガンネ~おいしい人生お届けします」、「飛龍伝」、「露出狂」など。